[機材レビュー]LUMIX DC-GH6 その3
ペンタしか使ったことがない人のミラーレス日記
昨日に引き続き、ミラーレス体験日記の更新をする。
AFその後
飛行機を撮る際は、AF-S・1点+補助が基本線となるようだ。それでも、AFポイントを画面の端まで持っていけるのはミラーレスならではのアドバンテージだ。
飛行機の離発着の間、鳥を試しに追いかけてみた。最初に試していた時は被写体認識をOFFにしていて、電線に止まった鳥をじっとAF-Cで捉えると電線にフォーカスが抜けていく様子が見られた。今回は、被写体認識をONにしてみるとすこぶる認識してくれる。電線に抜けることも無くなった。認識できない被写体では顕著だったウォブリングも目立たない気がする。被写体認識することがこの機種でのAF-Cの必要条件なのかもしれない。そうなると、飛行機も認識して欲しいと思うところである。
フォトスタイルを選ぶ
さて、この盆は夕陽に絡むチャンスがとてつもなく少ない。昨夕(8/15)も雲の感じでは全然だめかと思われたが、出発の頃にちょうど夕陽が沈む辺りだけ空が開けていた。数少ないチャンスが訪れたわけである。
PENTAXなら、伝家の宝刀WB CTEとカスタムイメージリバーサルでこってりと焼けを狙うシチュエーション、さて、LUMIXではどうしようかと悩む。
ミラーレスでは「ファインダーを除いた時に答え合わせが終わってる」と思っていたが、現実にはファインダーで見えている色味と実際にPCに取り込んでみた時の色味に差がある。そのため、WBをマニュアル調整してファインダーで「いい感じ」と思ってもいざ取り込んでみると「なんか違うな」となることがある。この辺りの慣れが必要であることを痛感する。そのため、WBは規定のものを活用することとし、色温度高めに「日陰」を選ぶ。そして、フォトスタイルは「シネライク D2」を選択した。説明では、「ダイナミックレンジを優先したガンマカーブで映画感覚に仕上げる設定」ということである。この設定で撮ったものが、本記事のトップ画像となる。なかなか雰囲気のある感じに仕上がった。いつもの「fuijbaオレンジ」とは違うがこれも良いと思う。
さて、このシチュエーションでは全体としては光が回らないところに太陽があるところだけ明るい状況、画面右側から滑走する機体を追いかけると露出は目まぐるしく変わる。本番前の素振りをしていると一番明るいところに差し掛かった時の露出設定変化が遅く感じた(EVFに出す絵が遅れてきているだけか?)ため、一番欲しいところの空で露出をとり、AEロックをかけて本番に挑んだ。 そのため、写し始めではドアンダーになるわけで、これをPCに取り込んでから補正をかけてみた。下の写真がそうである。
ISO400で+1.5ev補正してみたが思ったより荒れは少なかった。lightroomで若干ノイズ除去をかけたくらいである。
次に、フォトスタイル「 L.クラシックネオ」で撮影したものを紹介する。「ノスタルジックで優しい色合いのフィルム風の設定」とのこと、PENTAXのカスタムイメージ「リバーサルフィルム」とは逆の指向、「ほのか」と「里び」に近い雰囲気か。
どのメーカにもある「風景」「人物」「Vivid」などと違うそのメーカ独自の画像仕上げを使ってみるのもそのカメラに親しむ一つの楽しみであると感じた。 LUMIXではLightroomのプロファイルにもしっかり今回紹介したフォトスタイルが用意されており、K-3II以降の機種のみ対応で一部しか提供されていないPENTAXユーザとしては羨ましい限りとしか言いようがなかった。